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愛したカノジョは指名手配

第8章 桜庭淳平①

女は黒い制服のような格好をしていた。

透明の手提げも抱えている。

「今……」

女が初めて口を開いた。

「今でも構わないけど……大丈夫?」
「はい……よろしくお願いします」

俺の隣をを歩く女は挙動不審で辺り一面を
見回している様子だった。

先を急いでいるようにも窺える。

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