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愛したカノジョは指名手配

第8章 桜庭淳平①

「分かりました。では切らせてもらいますね」
「よろしくお願いします」

俯き加減だった女は正面を向いた。

鏡越しに写し出された女はこれと言って
特徴も無く単調な顔立ちだった。

顎の辺りからハサミを入れ40センチほどの黒髪は
床に落とすことなく台の上に置き
切っては置き切っては置きの作業を繰り返し
女はショートボブになった。

この切り終えた黒髪はウィッグを作り
カットモデルの礼として女にプレゼントしようと
思った。

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