
ちよこれいと
第1章 ちよこれいと
慌てて視線を外したけれど、落ち着きかけてた心臓がまたドキドキを早回し。
早く、早くお茶飲んで、チョコを渡して帰りましょう。
……でも、熱いのよね。
急いで飲もうとして、その熱さに早々に諦める。
入れてくれたばかりだもね。急いで飲むの、無理だわ。
……でもホント、良い薫り。あったまる。
思わず笑顔になった。
「オルカ、紅茶好き?」
「え?あっはい。好きです」
話し掛けられてびっくりする。
一人分開けたはずの空間を詰め、すぐそばに先輩が座ってた。お盆の大きさ分の距離。
近い、近い……です。
「そんなに僕怖い?」
「イヤ、その……色々……」
イロイロ逸話、ありますよね?女性関係?
「……何言いたいか、想像出来るし……否定もしないけど……」
苦笑いしながらそう言って、先輩が小さくため息を吐いた。
否定、しないんだ……
それは噂は事実ってこと?
しばらく間があって
「うちに呼んだの、オルカが初めてなんだよ?」
眉を下げた先輩の言葉。
え?
私が、初めて?
「オルカには、何もしない」
…………それ、は、私には何もする気がしない……と言うことですか?
だから、うちに呼んでも問題ないって?
浮き上がりかけていた気持ちが一転、底に沈む。
そうですよね。
先輩にとって私なんて、その他大勢の1人に過ぎませんものね。
早く、早くお茶飲んで、チョコを渡して帰りましょう。
……でも、熱いのよね。
急いで飲もうとして、その熱さに早々に諦める。
入れてくれたばかりだもね。急いで飲むの、無理だわ。
……でもホント、良い薫り。あったまる。
思わず笑顔になった。
「オルカ、紅茶好き?」
「え?あっはい。好きです」
話し掛けられてびっくりする。
一人分開けたはずの空間を詰め、すぐそばに先輩が座ってた。お盆の大きさ分の距離。
近い、近い……です。
「そんなに僕怖い?」
「イヤ、その……色々……」
イロイロ逸話、ありますよね?女性関係?
「……何言いたいか、想像出来るし……否定もしないけど……」
苦笑いしながらそう言って、先輩が小さくため息を吐いた。
否定、しないんだ……
それは噂は事実ってこと?
しばらく間があって
「うちに呼んだの、オルカが初めてなんだよ?」
眉を下げた先輩の言葉。
え?
私が、初めて?
「オルカには、何もしない」
…………それ、は、私には何もする気がしない……と言うことですか?
だから、うちに呼んでも問題ないって?
浮き上がりかけていた気持ちが一転、底に沈む。
そうですよね。
先輩にとって私なんて、その他大勢の1人に過ぎませんものね。
