
ちよこれいと
第1章 ちよこれいと
「オルカ、食べさせて?」
繰り返されても、困ります。
「チョコ、溶けちゃうよ?」
え、えーっと……
チラッと横を伺うと、開いた口が目に入る。
うわっ!こんなに近かったの?
「オルカー」
ああーん、耳元で呼ばないで!
「待ちきれない。耳食べて良い?」
「やっ!です。あげます。あげますから、ちょっと待って」
耳食べる!?
そんなのダメに決まってます!
…………
覚悟を決めて深呼吸。
そっとチョコを差し出すと、先輩の口が私の指ごとパクっと食べた。
「!!」
すぐに手を引こうとしたけれど、がっしり手首を掴まれて
えっ、あっ……やっ!!
温かく柔らかな唇と、濡れた舌のチョコを舐めとる感覚に、ゾワッと鳥肌が立った。
また、おへその下がキュンとなる。
顔が、熱い。
心臓が、追い付かない。
湿った舌が私の指に絡み付く。
や、何か……
変な気分になってきちゃう。
「……っん!」
知らず漏れた私の甘ったるい声。
先輩の腕に力が入った。
軽く指先を噛まれ、やっと右手が放される。
「オルカァ……何もしないの、やっぱり無理っぽい」
ちょっと苦しそうな先輩の声。
へ?
やっぱり?
無理っぽい?
「ごめん!」
突然謝られたかと思うと、私は左後ろに引き倒されてしまっていた。
「あっ、やっ!」
繰り返されても、困ります。
「チョコ、溶けちゃうよ?」
え、えーっと……
チラッと横を伺うと、開いた口が目に入る。
うわっ!こんなに近かったの?
「オルカー」
ああーん、耳元で呼ばないで!
「待ちきれない。耳食べて良い?」
「やっ!です。あげます。あげますから、ちょっと待って」
耳食べる!?
そんなのダメに決まってます!
…………
覚悟を決めて深呼吸。
そっとチョコを差し出すと、先輩の口が私の指ごとパクっと食べた。
「!!」
すぐに手を引こうとしたけれど、がっしり手首を掴まれて
えっ、あっ……やっ!!
温かく柔らかな唇と、濡れた舌のチョコを舐めとる感覚に、ゾワッと鳥肌が立った。
また、おへその下がキュンとなる。
顔が、熱い。
心臓が、追い付かない。
湿った舌が私の指に絡み付く。
や、何か……
変な気分になってきちゃう。
「……っん!」
知らず漏れた私の甘ったるい声。
先輩の腕に力が入った。
軽く指先を噛まれ、やっと右手が放される。
「オルカァ……何もしないの、やっぱり無理っぽい」
ちょっと苦しそうな先輩の声。
へ?
やっぱり?
無理っぽい?
「ごめん!」
突然謝られたかと思うと、私は左後ろに引き倒されてしまっていた。
「あっ、やっ!」
