
ちよこれいと
第2章 おまけ
「どうしたの?具合悪い?」
問い掛けた俺に、何処かホッとした様に息を吐いて首を左右にふられた。
「ホントに?大丈夫?」
「大丈夫です」
……
黙って見上げてくる織歌。その瞳に否やはないけれど。
「……ごめん。迷惑だった?」
繋いだ手を一瞬弛めて、でも外せなくて握り直す。
嫌がられてない事を数回繰り返して確かめてみたりして。
「でも……チョコくれる、約束したよね?」
どうしても織歌のチョコが欲しくて確認してしまう。
「しました」
ゆっくりと頷かれ、つい口許が緩んだ。
「良かった。否定されなくて」
笑顔になった俺に織歌が眉をひそめる。
あ、やばい……
逃げられたくなくて、腕を強く引き寄せた。
バランスを崩して倒れ込んできた華奢な身体。咄嗟に腰へ腕を回してそのまま固定する。
「じゃ、行こうか」
明らかに戸惑った様子の織歌。
ここで離れられたら、泣くしかない。
拒否される前に、より身体を引き寄せて歩き出す。何とか腕は払われずに済んだけど、ふとした拍子に直ぐに逃げられそうになって。その都度腰を引き寄せた。
「オルカ、ちっちゃい。良い匂い」
より近くに織歌を感じたくて頭を寄せて。願いを込めて、抱き寄せた。
問い掛けた俺に、何処かホッとした様に息を吐いて首を左右にふられた。
「ホントに?大丈夫?」
「大丈夫です」
……
黙って見上げてくる織歌。その瞳に否やはないけれど。
「……ごめん。迷惑だった?」
繋いだ手を一瞬弛めて、でも外せなくて握り直す。
嫌がられてない事を数回繰り返して確かめてみたりして。
「でも……チョコくれる、約束したよね?」
どうしても織歌のチョコが欲しくて確認してしまう。
「しました」
ゆっくりと頷かれ、つい口許が緩んだ。
「良かった。否定されなくて」
笑顔になった俺に織歌が眉をひそめる。
あ、やばい……
逃げられたくなくて、腕を強く引き寄せた。
バランスを崩して倒れ込んできた華奢な身体。咄嗟に腰へ腕を回してそのまま固定する。
「じゃ、行こうか」
明らかに戸惑った様子の織歌。
ここで離れられたら、泣くしかない。
拒否される前に、より身体を引き寄せて歩き出す。何とか腕は払われずに済んだけど、ふとした拍子に直ぐに逃げられそうになって。その都度腰を引き寄せた。
「オルカ、ちっちゃい。良い匂い」
より近くに織歌を感じたくて頭を寄せて。願いを込めて、抱き寄せた。
