
ちよこれいと
第2章 おまけ
リビングで立ち止まった織歌をコートを理由に奥へ誘導して。またも立ち尽くす彼女にうっかり言ってしまった一言。
「ベッドに座ってくれても良いよ」
直後に、本当に座られたら抑えられる自信がないのに気が付いて。
「むしろその方が都合良いんだけど」
更に余計な事を口走ってしまった。
イヤね、そう言うと警戒して座らないだろうと思ったから言ったんだけど。俺一人の家に連れ込んだ上、警戒させるような事言ったらダメじゃね?
キッチンに立ち、紅茶を煎れながら深呼吸。
ちょっとは落ち着けよ、俺。
全部台無しにする気かよ。
と思うけど、織歌が、家に居るんだよ?
無理やりだけど、俺の為にチョコも買ってくれて……
何かもう考えれば考えるだけ嬉し過ぎて、落ち着くとかホント無理。
女の子と二人きりになんて何時もの事だし、それ以上の事だって当たり前にしてきたはずなのに……
どうも織歌には上手く振る舞えない。何をしてみっともなくも空回る。
トレンチにマグカップを並べ、気づかれないよう息を吐く。
意を決して振り返り――
……何でまたそんな隅っこにいんの?
やっぱり警戒させ過ぎた。
後悔しても仕方ない。
せめて俺だけでも笑ってよう。
そう思いながら織歌の後ろを通り抜けた。
「ベッドに座ってくれても良いよ」
直後に、本当に座られたら抑えられる自信がないのに気が付いて。
「むしろその方が都合良いんだけど」
更に余計な事を口走ってしまった。
イヤね、そう言うと警戒して座らないだろうと思ったから言ったんだけど。俺一人の家に連れ込んだ上、警戒させるような事言ったらダメじゃね?
キッチンに立ち、紅茶を煎れながら深呼吸。
ちょっとは落ち着けよ、俺。
全部台無しにする気かよ。
と思うけど、織歌が、家に居るんだよ?
無理やりだけど、俺の為にチョコも買ってくれて……
何かもう考えれば考えるだけ嬉し過ぎて、落ち着くとかホント無理。
女の子と二人きりになんて何時もの事だし、それ以上の事だって当たり前にしてきたはずなのに……
どうも織歌には上手く振る舞えない。何をしてみっともなくも空回る。
トレンチにマグカップを並べ、気づかれないよう息を吐く。
意を決して振り返り――
……何でまたそんな隅っこにいんの?
やっぱり警戒させ過ぎた。
後悔しても仕方ない。
せめて俺だけでも笑ってよう。
そう思いながら織歌の後ろを通り抜けた。
