
ちよこれいと
第2章 おまけ
「そんなに遠くちゃお茶飲めないよ」
なるべく自然な感じを心掛けて呼んだけど、織歌キッチリ一人分の距離を開けられてしまった。
ま、仕方ない。
自業自得だし。
一息吐いて気を取り直す。
「お茶、届く?」
トレンチを織歌の方へ押し出した。
「はい。ありがとうございます」
マグカップを手に取った織歌の顔がふわりと綻ぶ。
「良い薫り」
その柔らかな微笑みに、嬉しそうな声につい見惚れて。
「そう?良かった。でもマグカップでゴメンね。」
取り繕うように掛けた言葉。
やっべ、また失敗した!と思ったのに。
「たくさん飲めて、嬉しいです」
返された可愛い言葉に、嬉しくて口角が上がる。
誤魔化すために自分のマグカップに手を伸ばす。でも猫舌の俺には熱くてまだ飲めない。
何度か息を吹き掛けてみたけれど
「ぁちっ」
簡単に冷める訳もなく。
ホント、何やってんだろ……
カッコ悪。
軽く落ち込んでたら織歌に見られている事に気が付いた。
あーサイアク……
「なぁに?そんなに見つめられると、穴が開いちゃうよ」
恥ずかしくてまともに顔を上げられない。マグカップに口を付けたまま見上げると慌てて視線を反らされた。
……あ、れ?
なるべく自然な感じを心掛けて呼んだけど、織歌キッチリ一人分の距離を開けられてしまった。
ま、仕方ない。
自業自得だし。
一息吐いて気を取り直す。
「お茶、届く?」
トレンチを織歌の方へ押し出した。
「はい。ありがとうございます」
マグカップを手に取った織歌の顔がふわりと綻ぶ。
「良い薫り」
その柔らかな微笑みに、嬉しそうな声につい見惚れて。
「そう?良かった。でもマグカップでゴメンね。」
取り繕うように掛けた言葉。
やっべ、また失敗した!と思ったのに。
「たくさん飲めて、嬉しいです」
返された可愛い言葉に、嬉しくて口角が上がる。
誤魔化すために自分のマグカップに手を伸ばす。でも猫舌の俺には熱くてまだ飲めない。
何度か息を吹き掛けてみたけれど
「ぁちっ」
簡単に冷める訳もなく。
ホント、何やってんだろ……
カッコ悪。
軽く落ち込んでたら織歌に見られている事に気が付いた。
あーサイアク……
「なぁに?そんなに見つめられると、穴が開いちゃうよ」
恥ずかしくてまともに顔を上げられない。マグカップに口を付けたまま見上げると慌てて視線を反らされた。
……あ、れ?
