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ちよこれいと

第2章 おまけ

「…………」

マジで?
ドキドキしたって事は、嫌じゃなかったって思っても良い?

思わず息を飲み込んだ。
ドキドキが半端ない。

どうしよう、すげー嬉しい。

「良かった。俺だけかと思った」
黙ったままの織歌。不意にその瞳が左右に揺れた。

……何?

「ねぇ、こっち向いて?」

声をかけても当然織歌はこっちを見ない。
でも、名前を呼ぶ度赤みを増す織歌の頬っぺた。

ねぇ、そんなに可愛いことされると、俺勘違いするよ?

もう一度名前を呼ぼうとして、ギュッと目を閉じられた。
真っ赤な顔に真っ赤な耳。首も同じく朱に染まる。

「……ドキドキしてくれてるの?」

耳元に口を寄せて囁くと、織歌の肩がビクッと跳ねた。

「耳、真っ赤」

どうしても触りたくなって、そのまま耳介をそっと舐めた。

「やっ!」

織歌、甘い匂いする。
何処からするの?

気になって、織歌の首もとに顔を埋める。

「ひゃん!」

あぁ、ここ……だ。
見つけた。

「あっ、や……んん!」

良い匂い。
舐めたら、ここも甘い?

「やっ!あっ!あぁっ、ん!」

ん、甘い……
あれ、こっちも?
こっちも、だ……

凄いね、織歌。
織歌の首、凄く甘いよ?

…………

って、俺!

ヤバいヤバいヤバいヤバい!
こんな事するとか、エロ親父とおんなじじゃん!
今、サイテーだって反省したばかりなのに……

ゴメン、織歌

……どう、しよう


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