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ちよこれいと

第2章 おまけ

口を開けて何度も強請る俺に、織歌が真っ赤になって慌ててる。

あぁホント、マジで可愛い。
可愛くて堪んない。
ね、織歌

「待ちきれない。耳食べて良い?」

半分冗談、半分本気。

「やっ!です。あげます。あげますから、ちょっと待って」

許す訳ないのに、距離を取ろうと前屈みになる織歌を抱き寄せた。
諦めたのか大きく息を吐いて、少し身体を俺の方へ捻る。そろそろと差し出された小さなチョコレート。織歌の指ごと食い付いた。
同時に手首を掴んで動きを阻み、指に付いた僅かなチョコを丹念に舐め取る。
織歌が更に顔を赤くして、ビクンと震えた。
「……っん!」

甘い声。
可愛くて堪んない。
軽く指先を噛んで右手を放す。

何かもう、色々限界。

「織歌ぁ……何もしないの、やっぱり無理っぽい」

取り敢えず言い訳を先にして

「ごめん!」

目をしばたかせる織歌を手前に引き倒した。

「あっ、やっ!」

左腕で織歌の肩を抱き、右手で彼女の顎を掬い上げる。まだ状況を飲み込めずにいる瞳から逃げるように目を伏せて、そのまま唇を重ねた。

ドクンと跳ねた心臓。
しっとりして、熱く柔らかい。

すげー気持ち良い。

感触を味わう様に何度も柔く啄んで

「っ……ふぁ……あっ」

溢れる甘い声にゾクゾクする。
もっとその声を聞きたくて、時々そっと歯を立てた。その都度織歌が小さく震える。

「っん……あっ……」

ダメ。
ホント、可愛い。


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