
ちよこれいと
第2章 おまけ
唇を重ねる。それだけ。
なのに、頭の芯が蕩けてく。
もっとずっと触れて居たいけど、これ以上やったら止められない。
下唇を柔く噛み、チュッとリップ音をたてて織歌を放した。
すぐに大きく息を吸った彼女。
「ごめん、苦しかった?」
いきなり本気でやり過ぎた……
仕出かした後に後悔するのは今日の俺の一番の反省。
見下ろす織歌がゆっくり首を左右に振った。非難されなかった事に安堵する。
だから、そんなに心配するなら初めからするなって話だろ……
「涙、出てるよ」
目尻から流れた滴をそっと拭って。その傍からまたジワリと盛り上がる膜。
嫌がって泣かれているのとは違う気がするのは俺の願望?
「織歌」
名前を呼ぶとキュッと眉を寄せられた。
あぁ、やっぱり俺の願望か……
でも……ちゃんと伝えたい。
「……織歌」
緊張で声が掠れる。
「俺……わりと遊んでるし、信じられないと思う。……けどね、俺、本気だよ」
織歌は不思議そうに俺を見上げる。
駄目だ、こんな体勢じゃ説得力も何もあったもんじゃない。
ゆっくり織歌を起こして座らせて、正面で改めて姿勢を正した。
「芹沢織歌さん、俺と付き合って」
真っ直ぐ目を見て伝えた俺に織歌が黙り込む。俺を見ているようで、見ていない瞳。
あ、もしかして、どうやって断るか迷われてる?
……それは、ない……よね?
「織歌?」
なのに、頭の芯が蕩けてく。
もっとずっと触れて居たいけど、これ以上やったら止められない。
下唇を柔く噛み、チュッとリップ音をたてて織歌を放した。
すぐに大きく息を吸った彼女。
「ごめん、苦しかった?」
いきなり本気でやり過ぎた……
仕出かした後に後悔するのは今日の俺の一番の反省。
見下ろす織歌がゆっくり首を左右に振った。非難されなかった事に安堵する。
だから、そんなに心配するなら初めからするなって話だろ……
「涙、出てるよ」
目尻から流れた滴をそっと拭って。その傍からまたジワリと盛り上がる膜。
嫌がって泣かれているのとは違う気がするのは俺の願望?
「織歌」
名前を呼ぶとキュッと眉を寄せられた。
あぁ、やっぱり俺の願望か……
でも……ちゃんと伝えたい。
「……織歌」
緊張で声が掠れる。
「俺……わりと遊んでるし、信じられないと思う。……けどね、俺、本気だよ」
織歌は不思議そうに俺を見上げる。
駄目だ、こんな体勢じゃ説得力も何もあったもんじゃない。
ゆっくり織歌を起こして座らせて、正面で改めて姿勢を正した。
「芹沢織歌さん、俺と付き合って」
真っ直ぐ目を見て伝えた俺に織歌が黙り込む。俺を見ているようで、見ていない瞳。
あ、もしかして、どうやって断るか迷われてる?
……それは、ない……よね?
「織歌?」
