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【特捜】おまつり初詣(前編・後編)

第2章 おまつり初詣(後編)

特命二課のいつもの見慣れた風景………。


センターテーブルの上には、広島風お好み焼きと、本場大阪のたこ焼き、スポーツドリンクが所狭しと並んでいる。


「涼子ちゃん、犯人のせいで余っちゃったから、たくさん食べてね!」

「ありがとう、瑛稀くん!今日の売上まとめたらいただくね!」



と、そのとき。


バーンッ!!!と二課のドアが開きーーー。


「ボス、通り魔犯が犯行を自供しました。」


「彼はどうやら同性愛者だったようです。好きな男性を女性にとられた恨みとは…変態の風上にも置けません。」


「よくやった、花井、京橋。」



「これで事件解決ですね、ねえ豊さん。」

「全然良うないわっ!まだ初詣にも行ってないねんで!!!」

「そういえば、私も初詣行ってない………。」


「加賀の願い事なんて、どうせ彼氏できますようにーとかやろが!!!」

「ふんっ!そういう天王寺さんだって、彼女できますようにーじゃないんですか!!!」


「違うわ、アホ!俺の願い事はもっとでかいんや!」

「豊さんの大きな願い事って何なんですか?」

「もちろん、タイガース優勝や!!!」


「………。」

「加賀と天王寺の話は聞かない方がいいぞ、浅野。」

「何やと!花井っ!!!」


いつもの賑やかな二課。
なんだかんだ言っても、私はこの場所を気に入っている。


「それなら、事件解決祝いに、これからみんなで初詣にでも行くか。」

「さすがはボス!」


二課揃っての深夜の初詣。

賑やかな一行になることは間違いなかったーーー。


▶ 完 ◀
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