ホントに天使!?【完結】
第8章 クウヤとマヤ
「驚いたな・・・
この話を聞いて笑わなかったのは、マヤちゃんだけだよ」
「え?笑う?」
「小説家になりたいなんて、それこそ夢物語みたいな話だろ?
俺自身、胸を張って『小説家になる』って言えないのは、頭のどこかで無理だって言い訳してるからなんだと思う」
「私は、自分で書く事は出来ないから『無理なのか、無理じゃないのか』は、わからないけど・・・
でも、自分がやりたい事なんだったら、きっと挑戦します」
クウヤを見て、にっこり笑うマヤ
「だって、本当に出来ないかどうかは、やってみなくちゃわからないですもんね!」
クウヤはマヤを見つめたまま、ふっと笑う
「君は凄いね・・・
本当に天使だ」