ホントに天使!?【完結】
第8章 クウヤとマヤ
クウヤは、立ち上がると部屋の明かりを消した
ベット脇に置かれた間接照明の明かりだけが灯り、クウヤの表情は見えない
「クウヤさん・・・?」
「ごめん・・・卑怯だってわかってる
拒否出来ない君に、いくら『君のためだから』と言い訳したとしても・・・
でも―――」
消え入りそうな程のクウヤの声が聞こえたかと思うと、座り込んでいるマヤの前に影が近づいた
「君を・・・抱いてもいい?」
マヤの視線が、すぐ側にひさまづいているクウヤの、真っ直ぐな瞳とぶつかる
クウヤは大切なものを扱うように、そっと片手でマヤの頬にふれ、片方の頬に口づける
「クウヤさん・・・」