ホントに天使!?【完結】
第10章 昔の記憶
夕方近くなった頃、ユーキは家へ戻った
「ユーキ!おかえりなさいっ」
玄関を開けると、マヤが笑顔で出迎えた
「え?お前・・どうやって帰ってきたの?!」
クウヤと一緒だと思っていたユーキは、マヤが家に居たことに驚いた
「電車に乗って帰ってきたんだよ」
「一人でか?」
「うん。もう何回も乗ったから覚えた」
ニコッと笑うマヤは、キッチンへ顔を向ける
「ご飯、もうすぐ出きるよ」
そう言われて、部屋中に良い匂いがしている事に気づく
「“グラタン”作ってみたの。オーブンがないからフライパンだけどね」