テキストサイズ

ホントに天使!?【完結】

第16章 思い出よりも未来へ




「天子から人間にって・・なんで、そんな事を・・?」



「約束したでしょ。ユーキの願いを叶えるって」



ハッとしたように顔を赤らめるユーキ

そんなユーキの手を握り、じっと見つめる



「私も、ユーキの側にいたい」



「・・マヤ・・・」



「もう私には、特別な力はないし、また迷惑かける事があると思――っ」



ユーキはマヤを引き寄せ、ギュッと抱きしめた

夢の中で何度も抱きしめようと手を伸ばした身体が、今間違いなく自分の腕の中にいる



「会いたかった・・・」




ユーキは震える腕に力を込める



「・・ユ・・ユーキ・・」



マヤの温もりに触れて、少しずつ実感を取り戻したユーキは、腕の中で身じろぐマヤの頭にキスを落とす

ストーリーメニュー

TOPTOPへ