ホントに天使!?【完結】
第6章 禁断のリンゴ
次の日、ユーキは電車に乗っていた
今日の講義は、聞いていてもまったく頭に入ってこなかった
もともと寝不足だし、それに・・・
「ユーキ、勝手に連れてきといて黄昏てんなよ」
「いい加減、説明しろ」
隣に立っているカケルとクウヤが、不満気にユーキを見た
「・・・言ったところで、信じる訳ねぇし」
「はぁ?」
「家で説明するって!それが一番手っ取り早いの」
「変な奴」
「余計に気になる~」
ぶつぶつ言っている2人と、それを無視しているユーキを乗せて、電車はのんびりと走っていた