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【イケメン戦国】とらぶる・とらべる(信長・政宗・幸村)

第5章 5話~最終章~

「まさか戦国無双で、本物の織田信長と対決できるとは。」


「お前なに泣いてんだ?」


「次は政宗さんとも対決させてください。せめてもの記念に。」


「は?妙な野郎だな。」



佐助くんは目をゴシゴシこすると、幸村からコントローラーを受け取り『上杉謙信』を選択した。


「謙信様、お名前拝借します。」


「貴様、なぜ越後の龍なのだ?」


「それは…盛り上がるかと。それより信長様、一度練習をした方が………」


「戦に練習などなければ、盛り上がりも不要だ。」



信長様は、淡々とコントローラーを操り『織田信長』にセット。



「いくぞ、上杉謙信。いざ…!」

▶▶▶


勝負は信長様の圧勝だった。

簡単な操作方法しか佐助くんは教えていなかったのに、幸村と政宗の対決を見ていた信長様は、見よう見まねで難しい技を連続で出したようだった。


「くそっ!信長め!おい、佐助、俺に変われ!!!俺が信長の首とってやるっ!!!」


「謙信様、お名前を拝借しながらすみません……」


「お前、さっきから謙信様、謙信様って。佐助は上杉謙信の手の者か?」


「……佐助は、ただの行商だ!」



幸村が佐助くんからコントローラーを取り上げ、もの凄い勢いで『真田幸村』に合わせる。



「おい、信長!てめーの敵は俺だ!!!」

「この俺に戦を仕掛けるとは面白い。真田幸村。」



「「いざ…っ!」」




信長様と幸村が同時に声を上げたその時だった。


周囲に白いもやがかかり。
ガラガラという音とともに天井が崩れ落ちたーーー。


▶▶▶


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