テキストサイズ

【イケメン戦国】とらぶる・とらべる(信長・政宗・幸村)

第2章 第2話

信長様と政宗が、佐助くんの買ってきた服に袖を通す。


信長様は、黒のタートルネックに黒のスーツ。
政宗は、青のシャツに革ジャン。


「この羽織りは、なかなか上質な生地を使っているな。」

「信長様には、ユニクロの隣の青山で、一番高いものを買ってきましたから…」

「『ゆにくろ』。『あおやま』。良い呉服屋だ。」



「このテカテカ光る生地は何だ?金属も付いてるぞ。斬新な細工で気に入った!で、刀はどこに差すんだ?」

「政宗さん、刀は禁止です。」

「ああ、そうだったな。」



「おい、佐助!何で俺の着物だけ安物なんだよ!」

「ごめん、幸村。それ俺の服だから。」



「敵ながら似合っているじゃねーか。幸村。」

「お、おー…政宗もな。」


「この大きな鏡は己の全身を見ることができるのだな。便利なものだ。」



初めての現代服を着て、ワイワイと騒ぎはじめたところに佐助くんの声が響く。


「では、皆さん。夕餉を食べに行きますよー!」



「夕餉なら俺が作るぞ。」

「そういえば……独眼竜は料理が好きだと聞いたことがあったな。佐助。」

「この時代の食事処も面白そうだ。佐助とやら、食事処へ案内しろ。」


こうして、現代服姿の武将ご一行様を連れて、私たちはファミレスへと向かったのだったーーー。


▶▶▶

ストーリーメニュー

TOPTOPへ