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図書委員のエッチな当番日誌

第7章 初めてのプレゼント

「ごめんね~。今まで色々あってさ、当番来れなくて」

「いえ。全然大丈夫でしたから」

あたしの否定に、能城さんは笑いながら

「俺が来る事もないって?」

「いえ…えっと…」

どう受け答えしていいか正直困る。

「川谷栞ちゃん?」

突然名前を呼ばれて、驚いて能城さんを見ると

「栞って、いい名前だね」

「は…ありがとうございます…」

はっきり言えば面喰ってしまった。

戸惑ってるあたしをよそに、能城さんはカウンターに入ってきて

「ん?何してるの?返却の本?」

「あ、はい!」

「戻せるなら戻してくるよ?」

ひょいと本を持ち上げられた。

「あ…ありがとうございます」

目を丸くしたまま受け答えするあたしに、能城さんはくくっと笑いをこぼした。

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