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マーメイドな時間

第2章 受け付けに……

「いや、きみね、モノには順序ってものが……」







 言ってる間に、やりやがった。



 なぜ、それが出来る!?


 私は、遠回しに制服を着ろと言いたかったのだ。そのための名札の指摘だ。


 なぜ、そこを飛び越えて、素肌につける?


 乳房に針を刺すなど、そんな閲覧注意的なアダルトプレイは、私は好まない。


 それに、なぜ涼しい顔が出来る!?


 それで許されたと思っているのか?


 いや、意外な展開に驚きすぎて、許すも許さないも、どうでもいい自分がいる。


 ええい、もういい。相手にしてるだけ、こちらが不利だ。


 さっさと用件を言って、この場を去ろう。大事なプレゼンに支障を来してしまう。


「いや、気を荒くして申し訳なかった。企画部の宮崎部長を……」


「お約束はいただいておりますか?」


「あ、はい、昨日の午後4時ごろに……」


「只今、お呼びいたしますので、少々お待ちくださいませ」


 普通に受け付けの仕事はこなすのだな。


 早く呼んできてくれ。


 頭の中と股間がおかしくなりそうだ。


 裸の受け付け嬢は、内線の電話で連絡を入れる。



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