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マーメイドな時間

第9章 家庭教師またまた「山本茂晴美」

『ビタン……ビタン……ビタン』


 来たぁー♪


 前は、あの音が気味悪くて、異様に思ってたけど、今日はあの音を聞いただけで、ドキドキしてくる。


 なんだろう……非現実的だったものを受け入れようとしている自分がいる。


 先生が部屋に入ってきた。


 今日は胸にハマグリ!?



 わっ!! わっ!!


 今までより、一番露出が多い!!


 ダメだ、何度も生唾を飲んでしまう。


「どう、香奈夫くん。はかどってる?」


「は……はい」


 鼻息が荒くなる。


 僕のアソコははちきれそうだよ。


 僕は机にタガメのように手を置いた。


 これだったら、先生が横から問題を見てくれる時に、肘があたる。


 あの、肘プニュがあってから、僕はだんだんおかしくなってきた。


 まだ、さくらんぼ少年の僕にとっては、大人の男になる扉の取っ手に指を触れた程度。


 その扉を開けて、中に入って、鍵を閉めて、一歩、進み出してからすべてが終わる。


「この前、課題として出してくれた問題なんだけど、香奈夫くんね、ここの答えをだす過程に……」


 当たり前だが、家庭教師としての役割は恐ろしいほどキッチリされている。


「xとyを求めるときの、ここの部分、どうしてこうなるのかなと……」


 ダメだ。xがSEXに聞こえてくる。


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