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マーメイドな時間

第12章 やっぱり山本茂晴美

「……」


 先生、なにか言ってよ……なんか、初めて裏DVDを見た時と同じ感覚が、僕の膨れ上がったペンシルバルーンに降りてくる。


「先生、ごめんなさい」


 この空気に耐えきれず、謝ってしまった。


 いや、この場合はそれが正解だろう。


 故意じゃないとしても、先生の胸を触ってしまったんだ。


 先生の視線が僕の目から外れた。


 いったい、どこを見ているのだろう。




 しまった……今日は上下スウェットを着てたんだ。


 僕は自分の下半身を見た。


「っ!!」


 目で見てハッキリ確認出来るくらい、カブトムシが土から出る寸前の盛り上がりを見せている。


 先生が僕のあそこを見ている。


 ダメだ、変に想像してしまう。


 いくら頭の中でCG処理しても、画像は目の前にある生画像だ。


 すればするほど、見えていないのに、先生の胸の乳首が目に映る。


「先生、ひょっとしたらピンクですか?」


 突拍子という、恐ろしい現象が発生してしまった。


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