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けだもの系王子

第8章 涼、蓮、意地悪系?







店長の計らいで帰らせて貰った。





涼先輩も一緒に、どうせ仕事にならんだろうと、並んで歩く。




あたしは泣いていて。





涼先輩は黙っていた。





怒っているのかな……?





きまづい状態で涼先輩のアパートに行く。





ビクビクしながら家に入って。





靴を脱いだ瞬間、抱きしめられる。





「もう、泣くな……
由宇ちゃんが泣くと、どうしていいか分からない」




暖かくて広い胸。




安心する温もり。




すっぽり抱きしめられて、目の前には涼先輩の広い胸があって。




そこに顔を埋める。





「あたしのこと……嫌いにならないで……」





あんな画像見て、ひいたよね?





あんな姿見られたくなかったのに。





「どうして俺が由宇ちゃんを嫌うなんて思うんだ?
こんなに好きなのに……知りたい?」




涼先輩の部屋に案内されて。




ベッドの上に優しく押し倒される。




「俺がどれだけ由宇ちゃんが好きか、教えてあげるから、今度は逃がさないけどいい?」




涼先輩の瞳が妖しく瞬く。





甘いムードを纏いながら優しく服を脱がされる。





ゆっくり1枚ずつ、ただ黙って脱がされて行く。





ブラジャーとショーツだけの姿になって。





恥ずかしいのにじっと見つめられる。





涼先輩の艶っぽい視線に、ドキドキして、ブラジャーとショーツもそのまま脱がされる。




裸になってしまったあたしの姿をじっと見つめたまま、涼先輩が服を脱ぐ。




筋肉質な綺麗な体を見て欲情する。




ズボンを脱がずに、あたしから少しも目を反らさずに、涼先輩の体があたしの体の上に覆い被さった。




降り注ぐキスの嵐。





優しい唇に優しい舌が体中を這っていく。





焦らすように。





ゆっくりと。





大事にされているようで。





嬉しくて体が震える。





唇に。




首筋に。




耳元に。




胸に。




喘ぎ声が止まらないのに。




なかなか下の方には下りていかない。




「……やっ、涼せんぱっ……あんっ……っ……!」





「いつになったら涼って呼んでくれるのかな?

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