テキストサイズ

けだもの系王子

第2章  聖矢 、子犬系?







力が強い、押し退けれない。





ぎらりと輝く、聖ちゃんの顔。





欲情した男の顔。





体がすくんで、力が入らない。





「さきちゃんは僕のものだから、今さら誰にも渡せないからね?」





唇を離してあたしに言い聞かせるように、耳元で囁く。





甘い声に体が震える。






「やっ!……聖ちゃんっ!……!」





また、キスをされる。





反論は許さないと言うように、拒めないようにされてるような感覚。





キスをされると何も考えられなくなる。





聖ちゃんの舌があたしの舌に快楽を与える。






「んんっ!」






制服のスカートの裾から、聖ちゃんの手が入る。





「……やっ、なにを……っ!」





唇は重なったまま、絡め合う舌が離してくれない。





スカートの裾からあたしの下着へと、手が伸ばされる。





「……やっ……あぁっ……!」






下着の隙間から、あたしのあそこに、聖ちゃんのしなやかな指が探るように動く。







「さきちゃん、すごい、濡れてるよ?」






耳元で囁く甘い声。






「やめてっ……!お願いっ!……!」






また、唇を塞がれる。






「んんっ……!」






聖ちゃんの指があたしのあそこの中に入る。






少しだけ、痛みが走る。







「あぁっ……!」






くちゅ、くちゅ、くちゅ……。






あたしのあそこの中を、聖ちゃんの指が優しく蠢く。






この状況が信じられなかった。






いつも通りの昼休み。





いつも座るベンチの上で。





あたしに覆いかぶさるようにして、激しく唇を重ねられて。





舌まで絡められ、制服のスカートをめくられて。






恥ずかしい、こんな格好。





嫌な筈なのに。





……気持ちいい?






あたしの口から、甘い喘ぎ声が洩れる。






体から力がぬける。





その時。









キーン、コーン、カーン、コーン……。







昼休みの終わりを告げる、チャイムの音が鳴り響く。






聖ちゃんの体が、すっと離れていく。














ストーリーメニュー

TOPTOPへ