テキストサイズ

けだもの系王子

第10章 涼、束縛系?





幸せな夜を過ごして、明け方まで愛し合って、倒れるように眠った。



ケータイのアラームをかけて、いつもの時間に目を覚ます。



一気に現実に戻る。



バイトに行かなきゃいけない。



隣で涼が眠っている。



あたしがベッドから下りたから、探すように手を伸ばしている。



可愛いくて笑う。



まだ、少し眠たい、体力は万全とは言えないけど。



バイトに行く準備をして身仕度を整えて、涼宛にメモを書いた。



『バイトに行ってきます』



それとあたしのケータイ番号。



いかにも高級なマンションのドアの鍵を開けようとしたんだ。



ガチャ、ガチャ、ガチャ




あれっ。




鍵が開かない……。




一体どういう作りになっているんだろう?




訳も分からずにガチガチするあたしの背後に、涼が立つ。



「どこに、行くの?」



裸の体。



あたしの背後に立って、優しく抱きしめられる。




今日は土曜日だから、涼は休日だけど、あたしはバイトだから、時間もあまりないし。



「どこって、バイトに行かなきゃ、土曜日は忙しいから、涼、鍵を開けてくれる?」



振り返るあたしの唇が涼の唇と重なった。



「どうして、俺を置いて行くの?」



何だろう?



涼の雰囲気が何か違う。



押し付けるような激しいキスを繰り返す。



当たり前のように服を脱がされて、抗議する。



「だめっ、涼っ、バイトだからっ、分かるでしょう?また、来るから……」



「唯夏……離れたくない……」



荒々しく服を脱がされて、あたしのあそこに涼の指がスルリとはいる。



ぬちぬちぬち。



くちゅ、くちゅ、くちゅ。



「あっ…!だめっ…!涼……っ?」



昨日の余韻が残ってるのか、あたしのあそこはすぐに潤ってしまう。



裸の涼の体が後ろから押し付けられて、服を脱がされて、あたしのあそこの中に涼の肉棒があっさりといれられた。



ズッ…ププ…ずっちゃ…!ずっちゃ…!



「やっ……!だめぇ……!」



ズンッ!ズンッ!ズンッ!



昨日の優しい涼と違って、激しく腰を揺さぶられて、貫かれる。



悲鳴のような喘ぎ声を漏らして、玄関の壁に手をつく。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ