けだもの系王子
第10章 涼、束縛系?
後ろから、きつい角度で、涼の肉棒があたしのあそこを貫いて、突き刺すように激しく攻められる。
「やっ…!だめっ…!お願い……!あっ〜〜!」
ドアに体が押し付けられて、ガタン、ガタン、ぶつかっているのに、構わずに攻め立てられる。
激しくって、きつくって、恐くって、涙が流れるのに。
許してくれない。
「唯夏の中、凄い気持ちいい、この中にずっとはいっていたい……っ」
「だめっ……!お願い……!あっ……!だめぇ……!聞いて……!」
時間が、ない。
バイトの時間に間に合わなくなる。
それなのに、涼が許してくれない。
だめなのに、体が勝手に反応して、絶頂に導かれて、快感で理性の糸が切れそうになった。
悲鳴のような歓喜の喘ぎ声をあげた瞬間、あたしのケータイが鳴った。
着信の名前を見たら、バイト先の樹店長からだった。
液晶の画面が見えたのか、涼の動きが止まる。
ケータイを握りしめる。
「出てもいい?」
荒い息をついて、呼吸を整える。
「もちろんいいよ、どうして聞くのかな?」
「もしもし……すいません、店長……」
『お前やっぱり具合悪いんじゃねぇか?連絡がないから何かあったのかと思うだろ?』
「すいません……今日は休みます……」
『ああ、ゆっくり休め、一人暮らし、大丈夫か?』
ズンッ!
涼の動きが再開する。
「〜〜〜〜〜〜!」
息を止めて、声を押さえる。
『おいっ、大丈夫かっ?』
心配そうな、店長の声が聞こえた。
「……うっ……あっ……大丈夫です……」
慌ててケータイの通話を切る。
涼先輩の動きがまた、一層と激しくなった……。
ガタン、ガタン。
激しい動きに玄関のドアの音が響く。
鳴き声のような、あたしの喘ぎ声が広いマンションの一室に響く。
あたしの服が玄関先に散らばり、耐えきれなくてドアに凭れながらしゃがみこむ。
それでも涼は許してくれない。