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けだもの系王子

第11章 零斗、チャラ男系?





お酒の勢いだったのだろうか?




あたしの家のアパートに案内して、部屋に入るなり、いきなりキスをされる。




ドアの内側に入った瞬間の出来事で、訳も分からずに舌を絡められる。




壁に背中を押し当てられて、角度を変えて激しくキスをされる。




「んんっ……あのっ……お酒はっ……?」




「……ハァ、どんだけ酒が好きなの?ああ、九州出身て言ってたな?……やっぱり、色気より、焼酎なんだ?」



馬鹿にされたようでムッとする。




「そんな事ないっ」




「冗談だよ、嫌ならやめて、飲もうか?どうする?」



聞いてる癖にまたキスをするから、返事ができない。



「……別に、いい……」




激しく絡み合いながら、ベッドに沈み込む。





女子校出身で、真面目眼鏡で、勉強一筋だったあたし。




経験なんてある訳ない。




それなのに。




お酒の勢いなのか、流されてしまったのか。




激しく求められて、それを受け入れてしまった。




どうして、そうなったのか分からない。




まるでそうなるのが当然のように、自然な成り行きで。




彼を受け入れてしまった。




激しく求められるような、余裕のないキスが心地良くて。



流されながらも、必死に舌を絡めた。




お互い裸になって、絡み合いながら、服を脱がされて、キスの嵐を受け止めて、それが、心地いいと思う。



始めての感覚なのに、昔から、知ってるような、肌の感触に妙に安心して、甘い声を洩らす。




零斗さんは優しい感じではなかった。




奪うように激しく求められて、それに、ただ流されたような、そんな感覚。



「んあっ!……やっ……!」




初めての指の感触に、驚いて、声をあげるのに、同時に快感がそこから、電流のように体に広がる。



あたしのあそこの中に、零斗さんの指が侵入した。



ちくりと痛みが走ったのは一瞬。




ぬっ、ぬっ、ぬちゃ、ぬちゃ。




官能的な動きであそこの中を掻き回されて、奥まで進む指に感じている自分がいる。




「あっ…あっ…ああっ…やっ……!」




あたしの声?




自分の声なのか、信じられない気持ちで聞いていた。

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