けだもの系王子
第11章 零斗、チャラ男系?
ズルルッ。
あたしのあそこから、引き抜いて、コンドームの処理をしている。
「すげぇ気持ち良かった、俺、セフレしか作らないけど、いいよな?」
「……セフレでいいです」
何も分かる訳ない。
笑って誤魔化す。
「……!
こういうの、慣れてるんだ?」
「……えっ?」
「いや、いい」
広い背中を見て、何故だか遠く感じた。
あんなにさっきまで近かったのに……。
その事が何故だか、悲しかった……。
零斗side
『葉月ってさあ、結構遊んでるみたいだよね?』
『なにげに男にモテてるし、良く話かけられてるの見るしさあ』
『クールそうに見えて結構やってんのよ』
『だってあのスタイルだもんね〜、胸がデカいし』
『そりぁあ、男もほっとかないでしょ』
大学の食堂。
定食を食べていたら、聞こえてくる、女の噂話。
葉月と良く一緒にいる友達だ。
カンに障る笑い声が不愉快で、さっさと食堂を出た。
食堂を出たらすぐに、葉月と出会う。
身長は160センチくらいで、スラリとした長い足にミニスカート。
隠してるつもりのデカい胸。
目が大きくて綺麗な顔立ち。
男が三人、葉月の後を歩いてる様子だ。
目が合ってにこりと笑う。
クソ、可愛いな。
擦れ違いざまに、葉月の耳元で呟く。
「後で図書室に来いよ」
「……はい」
顔を赤らめて頷いていた。