けだもの系王子
第3章 隼人、無口系?
セックスの気持ち良さを覚えて、もともと精力があるほうなのか、高校生という若さのせいなのか、その後は一緒にお風呂に入って第3ラウンドに突入して。
せっかくの休みなのに、エッチ三昧で隼人くんとの一時を過ごした。
体の相性がいいのか、隼人くんとのセックスは気持ち良くって……。
溺れそうになる。
彼と離れられなくなる。
その甘い予感に怯えてしまう。
恋なんてしたくない。
もう、あんなつらい思いはしたくないから……。
隼人くんだってエッチがしたいだけなら、それだけの関係でいい。
いわゆる、セックスフレンド。
遊びの関係で割り切って付き合えばいい。
あたしは忙しいし、お母さんが入院してるから、職場の人にも事情を説明して土日に休日をもらって、お母さんの経営してる飲み屋に週末出ている。
そうじゃなきゃ、美容院は土日が忙しいから普通は休めないから。
こうやって会うことも出来なくなる。
ましてや高校生なんて、付き合えるわけなんかない。
弟のけいちゃんだってろくに顔を合わさないくらいなんだから……。
だから体だけの関係でいいの。