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けだもの系王子

第6章 要、優等生系?







「起こして、連れてって?」





甘えた声をだして両手を広げる。





「はぁ?子供みたいだな?
ずいぶん酔っ払ってるね?」





「あたしは先輩みたいに優等生じゃないからお酒も飲むし夜更かしもする悪い子なんだもん」





「風紀委員長のイメージなんだろうけど……
俺は酒も飲むしタバコも吸うし女だって抱くんだよ。
全然真面目なんかじゃないんだ」





ひょいっ。





抱き抱えられる。





お姫様抱っこ。





視界が急に高くなって小さく悲鳴を上げる。





あたしを抱き抱えたまま、器用に家の鍵を開けている。




すごい。





ぎゅっとその首筋に手を回して抱き付く。





嬉しくってその広い胸に頬ずりする。





「……!
ほら、君のベッドだろう?
手を放してくれないと降りれないから……」




あたしのベッドが目に入った。





「手を放したら……
先輩は帰っちゃうの?」





帰らないで傍に居て欲しい。





じっと目を見つめるとふいっと反らされる。





「こういう事……慣れてるんだな……」





ぼそりと呟やかれる。





「えっ?」





ゆっくり優しくベッドの上に下ろされる。





「言っただろう?
女だって抱くんだって……
君はただの酔っ払いかもしれないけど、限度があるんだ……」





艶やかな眼差しに色気が増す。





急に甘いムードを纏いながら先輩の体があたしの真上に覆い被さる。





「先輩っ?」





「先輩じゃない、要だ。
今頃酔いが冷めてももう遅い。
俺を煽った早希が悪い」




先輩の長い指があたしの顎を持ち上げて唇が重なった。




あたしの唇に先輩の舌がなぞるように舐められ、ゾクリとして唇を開けると激しく舌が絡められる。





「んんっ、んっ……あっ」





キスをしながら胸を揉まれる。





優しく包み込むように揉みながらも着ていた服が脱がされる。





「あっ、先輩……っ?」





「先輩じゃない、要って言っただろう?」





言いながらも激しいキスを繰り返す。





先輩の舌があたしの舌に絡められ、痺れるような快感が舌先からゾクリと伝わる。





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