私の心の1番綺麗なところに
第20章 離れたこころ
優貴はベッドにうつ伏せてダイブして
大きなため息をついた。
…かまってやれない。
「お風呂借りるね?」
無言。
はあ…
そんなに落ち込むことなの?
お風呂から上がっても
優貴はうつ伏せになったまま。
寝てるのか起きてるのかもわからない。
ドライヤーで髪を乾かし終えても
まだうつ伏せ。
…なんで、わたし
ここにいるんだろ…
バイト終わってまっすぐ
自分の部屋に帰っていたら
優貴の友達に会うことも
優貴に嫌なこと言われることもなく
くつろげたのにー…
こんなしんどい思いまでして
ここにいる意味、ある…?