
私の心の1番綺麗なところに
第23章 傷
優貴の部屋に主に泊まり、
たまに自分の部屋に帰る日々を
1週間ほど過ごした。
その日、私は5限目まで講義があったから
大学を出たのが18:30頃で
同じ講義を受けていた友達と
駅まで歩いていた。
今日は優貴と連絡も取っていなくて
会う約束もしていなかったから、
私はそのまま歩いて自分の部屋へ
帰ろうとした。
友達とバイバイして、携帯を見ると
優貴からメールが届いていた。
「ひーーまーーーーーー」
「いま、講義終わったから会えるよ。」
「やった!バイクで迎えに行くから
待ってて!」
「わかった。」
待っているあいだ、SNSを開いた。
そこには…
「ひまーー誰かあそぼーー」
1時間ほど前に、
優貴が書き込みしていた。
なんだ…
別に、私じゃなくてもよかったんだ。
SNSに書いても、誰からも反応が
なかったから、仕方なく私を
誘ったってことね…
…
