
私の心の1番綺麗なところに
第23章 傷
優貴が迎えにきて、
ごはんを食べに行くことになった。
優貴はサークルやバイクにお金を使うから
私とごはんを食べるときは、
一緒にスーパーで食材を買って作るか
ファミレスだった。
「せっかくバイクで来てくれたんだから、
乗っていきたいな。
3駅先のところにあるラーメン屋さんどう?」
「そんなところでいいの?
澪の部屋の近くのオシャレなパスタ屋
でもと思ったんだけど。」
「え、じゃあそっちに行きたい!」
「いや、でも澪がラーメン食べたいなら
そっちにしよう。安いし。
前、あんなことがあったし
俺の責任もあるから、何かしたくて…」
何かしたいくせに…
私の心の傷はラーメン一杯で
癒せると思ってる…
別にパスタだったら癒されるわけでは
ないけれど…
彼女よりも、お金、なのかな…
だったらパスタ屋に行く気だったとか
言わなかったらよかったのに。
