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私の心の1番綺麗なところに

第26章 おさえられない気持ち



「え、どうしてですか?」

「いや、ここからタクシーで
20分くらいのところに山があって、
そこから夜景が見えるんだ。

俺も行ったことないんだけど
小野田さん、地元ここじゃないなら
行ったことないのかなって。

それで、ふと行きたくなった。」







まさか
こんな展開になろうとは。






時間、大丈夫かな。



パッと見て来たら
ギリギリ終電に間に合うかな。



さいあく、川上さんが
奢ってくれたおかげで浮いた1万円で
ネカフェにでも泊まるか…



それで朝イチでバイト…


そのあと試験…





ぐるぐる考えながらも、



気づけば


「え、夜景見たいです!」


と、言ってしまっていた。







明日のことなんて、


本当はどうでもよかったのかも
しれない。





本当は、さっき遠回しにフられたことに
多少傷ついていて。



こんな舞い降りて来たチャンス
逃すわけにはいかないと思った。




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