
私の心の1番綺麗なところに
第27章 酔いのまま宵になる
駅の近くのネットカフェに着いたときは
2時を過ぎていた。
山を降りてから駅までが
思ったよりも遠かった。
とりあえず始発まで休もう。
といってもあと3時間ほどだけど…
眠いし、少しでも寝なくちゃ
朝からのバイトも、テストも
耐えられない。
だけど…
狭い個室に、川上さんと、2人きり。
川上さんは、すまし顔だけど。
ドキドキしているのは、私だけかな…
ドキドキしながらも
酔いと疲れでウトウトし、
寝て起きてを繰り返した。
起きるたび薄目を開けると
川上さんはパソコンで何かを見ていた。
寝ないのかな…
と思いつつ、声もかけず
再び睡魔が私を襲う。
何度目かの目が覚めたとき
「ん…」
と言いながら目を開けると
パソコンに向かって座っていた
川上さんが振り向いて、
目が合った…
