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私の心の1番綺麗なところに

第27章 酔いのまま宵になる



すると、川上さんは
私をチラっと見て、言った。


「ちょっと、外、行こうか。」



従業員用の入口から
お店の裏に出る。

そこには、
ベンチがひとつと、
隣に自動販売機がある。




川上さんは、自動販売機で
コーヒーを買った。




「小和田さんも飲む?」





この状況で飲めないし
それよりも早く本題に入りたい。



「いえ、いいです!」



断ると、川上さんは
ベンチに座り、

「座ったら?」と言ってきた。



隣に座る。









川上さんはコーヒーの缶をあけ、
ひと口、飲んだ。






早く、早く言ってよ。

心臓もたないし


まさか、「いい天気だね」って
言いたくて外出たわけじゃないでしょ?







イライラと、ドキドキが交錯する。







すると、やっと、
川上さんが口を開いた。




「明日の夜、時間ある?」



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