私の心の1番綺麗なところに
第29章 曇り心
ふと、机の上に目がいった。
少し前に、彼が作ってくれた
簡易の手作りプラネタリウム。
一緒にベッドに入りながら見たっけ。
あの時は楽しかったのに…
何が原因かはわからないけど
いつも いつも いつも
私を困らせてるのは
あなただ。
気まぐれで怒り、
私を傷つけることで
自分への愛情を確認しようとしてる。
「くだらない…!
もう嫌、もうたくさん!!」
気づけば小さなプラネタリウムを
壁に投げつけていた。
壁に落ちたプラネタリウムを
足で踏み付け、
手で解体し、
ハサミで切断した。
戻らなくていい。
こんなものいらない。
再起不能になればいい。
私にだって…
限界が…
あるんだよ…