
私の心の1番綺麗なところに
第31章 雪の東京
2月○日(土)隆太へ。
いま、渋谷は雪が降っています。
いま、私は◻︎◻︎ビルにいます。
どうしても、次に進むために、
あなたが「いま」いるところに
来たかった。
あれから、もう、4年。
隆太はいまどうしているのかな。
こんな大都会で。
彼女はできましたか?
もう傷つけられていませんか?
その人のこと、大切にしてますか?
もし、あなたに愛する人ができて
大切にしていたら…
嬉しくもあり、哀しいです。
この4年、忘れたことなんて
一度もなかった。
出会い、付き合い、別れ…
この4年で、私も何度か
繰り返しました。
だけど、隆太のことが
どうしても忘れられません。
忘れられません。忘れられません。
隆太の中に、私との思い出が
どこまであるかわからないけれど、
私は、まだ覚えています。
あの頃、私は子どもで…
今思えば、という後悔が絶えません。
生きているうちに、
まだ若いうちに、
逢えたらと…
どれだけ思っても叶わないのかなぁ。
こうして書きながらも
何度も顔を上げて、
窓の外を見てしまう。
あなたが通るんじゃないかと。
隆太は気付かなくていい、
私が見たいだけ。
一目だけでも。
占いに何度か行きました。
「良い人に出会えますか?」と。
けれど…
「その人にしか心が向いていない。
他にも男性はいるんだから、
アンテナを他にも向けなさい。」
と言われるだけで…
そんな簡単に、できません。
たとえほかの人にアンテナを向けても
結局、隆太の方に向いてしまう。
たすけて。
