私の心の1番綺麗なところに
第32章 恋と呼べそうで呼べないもの
だけど、それはすべてが
陽佑のせいではない。
私自身も中途半端だった。
私にも足りない部分があった。
だからこそ後悔して
傷はさらに深くなる。
今思えば、
これは本当に恋だったのかと思う。
もしかすると、恋でもなんでも
なかったかもしれない。
だけど、私はそれを
恋だと思い込み、
思い込もうとして
自分を追い詰めた。
だから、陽佑だけのせいじゃない。
私も悪かった。
だけど…
哀しくないと言えば嘘になる。
恋ではなかったのかもしれない。
けれど好きだった。
だからこそ、傷ついた。
もし、私が…
あの時点で恋だと思い込まなければ…
男と女は難しい。