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隆太。



あのとき、私たちは
同じ時間を共有していたんだよね。



私はあなたに会うためだけに、
あなたは私に会うためだけに、


同じ場所を目指してた。




周りの人から見れば
デートだと思うだろう。


でも彼らが見るのは
その一瞬のときだけ。



その背景になにがあったかは、
これからなにがあるのかは、
私たちだけしか、知らない。







隆太。


長い長い、人生の中で、



あなたの中に私がいたこと。


私の中にあなたがいたこと。



忘れられたくないんです。

忘れたくないんです。





それが人生の中の一瞬でも。




だから私はまだ、


あなたを想い、

思い出しては泣き、



同じ時間を共に過ごしたことを


愛おしいと思うのです。