ふたり、溺愛中
第7章 キスだけじゃ、我慢できない…っ
「うーん…」
どんなに体調が優れなくても、習慣ってのはあるみたいで。
朝は毎日、だいたい決まった時間に目が覚めちゃうものなのだ。
「…まだちょっと頭がぼーっとするかなぁ。
でも、お熱はなさそう」
ベッドからむくりと起きると、側には悠さんがまだ寝てる。
おとといみたいに具合は悪いようではなさそうだし、今日は相変わらずいつもの朝寝坊みたいだ。
「おはよう、悠さん」
…声をかけてみたけど、返事はない。
確か特別休暇は、昨日までだったハズなのだ。
今日からはお仕事も始まるし、いつまでもお寝坊さんでいるわけにはいかないよぉ!
「悠さんっ
朝だよ、起きて!」
「ん…」
ユサユサと身体を揺らして起こすと、ようやく寝返りをうちながら声を漏らした。
…そのまだ目も開かない顔は、やっぱりキレイ。
結婚してとうとう1週間経ったわけだけど、やっぱり私みたいなちんちくりんな女には不釣り合いなくらい、悠さんは超絶的なイケメンさんだなぁって思うの。