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ふたり、溺愛中

第15章 ふたり、溺愛中

___『小鳥遊 悠と言います。
よろしくね』



お見合いの席で、私と悠さんは出会ったの。





___『優のいろんな初めてを、僕にちょうだい。
ゆっくり、ゆっくり夫婦になっていこうね』





急な運びで、お見合いからあっという間に夫婦になった私と悠さん。

不安だったけど、その悠さんが私を安心させてくれたの。






__『順番は逆だったかもしれないけれど、でもいま僕は優を、心の底から愛しているんだよ』




順番が逆だったのは、私も一緒だよ。

恋愛してからじゃなくて、結婚した後に恋愛したの。

結婚したから、悠さんをこんなにも好きになれたのよ。






___『僕を本当の名前で呼んでくれるのが嬉しかった。
ただいまって言える人がいてくれて、初めて家に帰る意味ができた』




名前を呼んでもらえるって、幸せだよね。

ただいまって帰ってきてくれるのが嬉しくて、おかえりなさいって笑顔で迎えるの。




だって私たち、夫婦だもの!










「子供の名前、何がいいかなぁ。
優の字を入れたいよね」


「悠さん!
まだ性別もわかんないんだよぉ」



「じゃあ、どっちに生まれてもつけられる名前にしようか。
そうだなぁ…優希ってのはどうかなぁ?」


「もぉ、悠さんってばぁ」




ふたり寄り添いながら、私と悠さんは引き寄せ合うように唇を重ねた。


私のお腹を優しく撫でてくれる悠さんの手には、ピンクゴールドの指輪が鈍く光るの。

私はそっと、その上に自分の手をのせた。







「愛してる、心から」

「うん、私も」



だって私たちは



ふたり、溺愛中

だもんね☆












"ふたり、溺愛中"

*お し ま い *




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