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ふたり、溺愛中

第7章 キスだけじゃ、我慢できない…っ

「…………………」



パタン という、ドアの閉まる音と共に始まった静寂。




「だ 大丈夫だもん。
前に一度経験してるもんね」






悠さんが仕事に行った後の、広い部屋のひとりぼっち。

本当は寂しくて、堪らない。

でも、毎日必ずここに帰ってくるんだから。悠さんの事は信じてるんだから。

だから、大丈夫なんだよ。





「でも、晩ご飯はいらないのかぁ…」




疲れて帰ってきた旦那さまに、あったかいご飯を食べさせてあげるっていうのが奥さんのお仕事だと思っていたから、ちょっぴり肩透かしのような気分。


それに、さすがお金持ちなだけあって、悠さんからは「買い物に利用して」と、クレジットカードを預かってるんだけど。

私の食事は、これで好きなものを食べてって言われてる。





…うーん。
不自由しないのはありがたい事なんだけど。
何だかなぁ…。







「ダメダメ!
私がこんな顔してちゃ、悠さんも困っちゃうよ。
さぁ、洗濯物を干して、お掃除しよう!」







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