ふたり、溺愛中
第7章 キスだけじゃ、我慢できない…っ
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時間が経つ事が、こんなにも遅く感じるなんて。
全部のお部屋をお掃除し、乾いた洗濯物も畳んでしまった。
自分ひとりの食事だから、簡単なものを作って食べたし、晩ご飯もひとりだからお昼の残り物。
「……………………」
以前もあったから免疫はあると思ってたけど、でもやっぱり寂しいものは寂しい。
晩ご飯は職場で食べるとは言ってたけど、何時に帰ってくるのかは聞かなかったな。
「んー…
せめて何か、気を紛らす事でもあればいいのになぁ。
私、お仕事辞めなきゃよかったのかも」
そう思っていたところで、玄関から物音が聞こえてきた。
「えっ、悠さん!?」
もう帰ってきたんだ!
まだ時計は20時にもなっていない。
もっと遅く帰ってくると思っていたから、拍子抜けしちゃったよ。
「おかえりなさい!
お疲れさまぁ!!」
そう言って、私は悠さんの方へと駆けつけた。
足取りは嘘みたいに軽くて、ぴょんぴょんと跳ねちゃうの。
寂しかったけど、これくらいなら我慢できそうだよ!