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ふたり、溺愛中

第7章 キスだけじゃ、我慢できない…っ

重ねられた唇から、今度は悠さんの匂いがしたの。




「ん、僕の優………」




角度を変え、悠さんのキスが私の唇を何度も味わう。





くちゅり くちゅり

ふたりの唾液が混じりあった音が、お互いの唇から聞こえてくる。




あ…
ゾクゾクと、身体が痺れてくるような感覚が襲ってきた。


ずっと寂しくて、ずっと欲しかった悠さんがキスをしてくれてる。






「ぁ…んっ、あ ぁ…は」




口の中で、舌と舌が絡まり合ってる。

もっともっと繋りたいって気持ちが、どんどん膨れ上がってくるの。






このまま、悠さんと愛し合いたい______…









「……ん。
そろそろ、行かなきゃね」


「ぁ……」




フッと離れた唇から細い糸が引いて、やがてプツリと切れた。


身体も離れ、それはまるで心まで離れてしまったんじゃないかと思うくらい、ギュッと切なかったの。








「行ってくるよ。
戸締まり、しっかりね」



「…うん……」





パタンとドアが閉まると、いっぺんに心が寒くなった。


私を安心させる為、嬉しい言葉をかけてくれ、甘い甘いキスをしてくれたんだけど、それだけじゃやっぱり足らないの。




ウズウズと、下腹部のあたりが疼いてるのがわかる。



…抱いてもらいたかったなぁ。

なんてワガママ、仕事前の悠さんには言えないもんね。





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