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ふたり、溺愛中

第7章 キスだけじゃ、我慢できない…っ

「じゃあ、また行ってくるね」



「あ…はい。
行ってらっしゃい」





シャワーを済ませた悠さんからは、石鹸の匂いがした。




ちょっぴり濡れた髪がすごくセクシーに感じられて、身体がウズウズっとしちゃったよぉ。


私…思ってる以上にヘンタイみたいだもんね。








「夜はいつ帰るかわからないから、起きて待ってちゃだめだよ」



「…だめなの?」




「だめって言うか、眠いの無理して起きてる必要ないよって意味だよ」






必要ない…かぁ。


もちろん、悠さんが私の事を気遣って言ってくれてるのはわかるんだけど。


でもお仕事が始まった途端に、こんなに切ない思いをする事になるとは思わなかったなぁ。







「…優?」




そんな私の表情に気付いた悠さんが、顔を覗きこませた。




「ごめんね。
早速、寂しい思いをさせてる」




「…大丈夫 だよぉ。
でも、でもね…。行く前に、抱っこして?」





「うん、もちろんいいよ」





そう言うと、悠さんは私の身体をすっぽり包み込むように、抱きしめてくれた。



ふわっと、石鹸の匂いが私の鼻をくすぐったの。







「…どうか信じて。
僕には、優だけだって事……」



「ん…」









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