ふたり、溺愛中
第2章 初めての、夫婦生活
ビクビクビクッ
下腹部を中心に、電流が下半身を伝っていったような感覚が襲った。
「はぁ…っ、はぁ…っ、はぁ……っ」
何が起こったのか、わからない。
小鳥遊さんに恥ずかしいところを何度も舐められて、頭がいっぱいになっちゃって、それでだんだん……
「イっちゃった?」
「え……?」
そう問いかける小鳥遊さんに、徐々に現実を理解してくる。
わ 私、初めてイっちゃったの?///
知らない間に涙まで滲んでいた私の目を、小鳥遊さんがそっと優しく指で拭ってくれた。
ついこの間知り合ったばかりで、あっという間に結婚して夫婦になった小鳥遊さんに、たくさん恥ずかしいところをみられちゃった。
ふつうならこんな事なんて堪えられないんだけど、でも小鳥遊さんの優しい笑みが私を安心させてくれたの。
「小鳥遊さん、私……初めてだったの」
「うん、そうだろうね」
「男の人とお付き合いもしたことなかったし、キスも初めてだったし、身体を見せた事も、エッチな事も初めてだった」
「うん。
で、どうだった?」
でもその初めてが、出会ったばかりの小鳥遊さんだったの。
神様が巡り合わせてくれた、小鳥遊さんだったのよ。
「初めは恥ずかしくて死にそうだったけど、でも、すごく…………気持ちよかった」
「本当に?
あぁよかった」
お付き合いなんてロクにしないまま結婚しちゃったわけなんだけど、でも私、心から小鳥遊さんでよかったって思ったのよ。