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ふたり、溺愛中

第11章 これが、ホストさんのお仕事だもん!

繁華街の近くだけあって、ファミレスみたいなとこだけじゃなく、ちょっぴり高級そうなレストランもある。

美味しいランチを食べるのも良いとは思うけど、でもひとりでそんなところに行くのは何だか恥ずかしいよね。



うーん、どうしようかなぁ。






「…………………………?」






どのお店にしようかキョロキョロと見回していると、どこかで見た事のある人が、車道を挟んだ向こう側を歩いているのが見えた。





「あれ?
あれは……」




スーツ姿以外で見るのは初めてで、あぁ、普段はあんな私服を着てるんだと思ってしまった彼。

その隣には若い女性を連れていて、どうやらそこのファミレスから出てきたような感じだった。




もしかして、恋人?

そう思いながら見ていると、彼は連れていた女性に手を振りながらそこで別れ、そのままこちら側に歩いてきたのだ。




声、かけない方がいいかなぁ?

なんて思う間もなく私に気付いたようで、なんと彼の方から私に手を振り、車道を横切ってまで駆け寄ってきた。





「姫さま!」


「煌さんっ」






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