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ふたり、溺愛中

第11章 これが、ホストさんのお仕事だもん!

まるで子どものように全力で走ってきた煌さんは私の前まで来ると、膝に手をついてハァハァと肩で息をした。



「姫さま偶然っ…ですね…っ
どこに…行くんですかっ…?」



「あ、うん。
えっとね、今日はひとりでウィンドウショッピングに来てね」



「へぇっ…お一人っ…なんですか?」



息を乱しながら、名前の通りキラキラした笑顔で聞いてくる煌さん。

ホストさんの時も思ってたけど、煌さんって無邪気でかわいらしいところがあるよね。
変なイヤミは全く感じないし、何事も全力感があって応援したくなっちゃうみたいな。


そういうところが、きっと煌さんの魅力なんだろうなぁ。




「姫さまっ、この後は…っ、何か用事でもあるんですかっ?」



「ううん。お天気もいいから、外に出ただけだよ。
ランチしてお店をプラプラしようかなって」



「ランチ…お昼、まだなんですか!?
よかったら、おれと一緒にどうです?」



「え えぇ!?」



キラキラした目で何を言ってきたかと思えば、…えっ、一緒にって。
一緒に、ランチしようって事?



それじゃあまるで、デートみたいじゃないっ!?




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