ふたり、溺愛中
第3章 お風呂でプチらぶ拷問!?
「…………………ふぁ…」
明るい光が、私の目を覚まさせた。
ゆっくり瞼を開けると、ベッドルームの天井が見える。
そのまま横に視線をずらすと、窓のカーテンの隙間から朝陽が射し込んでいるのが見えた。
更に視線を私の隣に移すと………
(小鳥遊さん、まだ寝てる)
昨夜から私を抱いたままでいる小鳥遊さんは、スゥスゥと静かな寝息をたてながら眠っていた。
(わぁ……っ)
改めて小鳥遊さんの顔を間近で見てみると、小さな発見がある。
まつ毛は長く、男の人なのにやっぱりきれいな顔をしてる。
長い前髪が顔の前に垂れ、ちょっぴりセクシー。
なのに眠ってる顔が無防備みたいで、思わずクスッと笑っちゃいそうだ。
「おはよ、小鳥遊さん。朝だよぉ」
そっと声をかけてみるけど、何も反応がない。
時計を見てみると、もう8時をまわっている。
いつも起きる時間を、とっくに過ぎてるよぉ。
「小鳥遊さん、そろそろ起きようよぉ」
腕の中でポンポンと叩いてみるけど、それでも小鳥遊さんは何の反応もなく、まだ深い眠りについてるみたいだったのだ。
(まぁ、いっかぁ。
小鳥遊さんもお仕事はお休み中だし、朝寝坊したっていいもんね)
小鳥遊さんの腕に抱かれたままのベッドは気持ちいいから、もう少しこのまま浸っていようかな。
なんて思いながらもう一度瞼を閉じて小鳥遊さんの胸に顔を埋めると、途端ギュッと私の身体が抱きしめられたのだ。